スロバキアの通貨単位はスロバキア・コルナ（Ｓｋ）、補助単位はハリエル（Halier）です。
コインは10Sk, 5Sk, 2Sk, 1Sk, 50h, 20h, 10hが発行されていますが、２０ｈと１０ｈは２００３年に無効になりました。
チェコスロバキアから分離独立した直後の１９９３年２月に１０Skが最初の硬貨として発行されました。引き続き他の硬貨も発行され、１９９３年１０月２９日の１０ｈの発行をもって１９９３年シリーズ硬貨の発行が完了しました。
１９９６年には５０ｈ硬貨のデザインが変更され、素材がアルミニウムから銅に変わるとともにサイズも縮小されました。
全ての硬貨の裏面のデザインは同じで、上半分が国章で下半分が国名に成っています。
国章の上部の”キ”の字のような紋章は族長十字と呼ばれており、下部の３つの山はタトラ山系のタトラ、マトラ、ファトラ山を表します。
最下部に極めて小さい字でＺの刻印が在りますが、これは硬貨のデザイナーであるDrahomir Zobekのイニシアルです。
それぞれの硬貨の表面のデザインは以下の内容です。
１０Ｓｋ：Galanta地方のVelka Maca遺跡から発掘された１１世紀ごろの青銅製十字架
５Ｓｋ：紀元前１世紀のドラクマ硬貨に描かれていた、疾走している騎手と碑文「BIATEC」
２Ｓｋ：Nitriansky Hradok遺跡から発掘され、紀元前４世紀に作られたMagna Materと呼ばれるヴィーナス坐像の土器
１Ｓｋ：１５世紀ごろのマドンナと赤子のゴシック様式の木像
５０ｈ：モラバ川がダニューブ川に合流する場所の崖の上に建造されたＤｅｖｉｎ城の一部であるルネッサンス様式の多角塔
２０ｈ：スロバキアのシンボルであるタトラ山のクリバーニ峰
１０ｈ：東スロバキア博物館に保存されている、１９世紀初頭に無名の職人によって建てられた八角形の木製の鐘楼
２００９年１月１日にスロバキアは１６番目のユーロが導入国と成りされ、コルナが廃止されました。
ナショナルサイトのデザインとして、２ユーロと１ユーロにはスロバキアの国章が、５０・２０・１０セントにはブラチスラヴァ城が、そして５・２・１セントにはスロバキアのシンボルであるタトラ山のクリバーニ峰が描かれています。
