ルーマニアの通貨は国外への持ち出しを禁止されているためにかなり収集が難しく、数人のメル友が郵便局やＤＨＬにコインを持ち込んだものの、足止めを喰らってばかりでした。
これらのコインは、ルーマニアからイギリスへ出稼ぎに来ている人たちを経由する方法で、やっと収集できたものです。
ルーマニアはブルガリアと共に２００７年１月にＥＵに加盟したため、ユーロ以前のコインを入手するラストチャンスに間に合った訳です。
このように、期待値と難易度が高かったコインだけに、デザインがシンプルすぎて特徴を見出しづらいのが残念ですね。
ユーロ移行前の通貨単位はレウ（Ｌｅｕ）、補助単位はバン（Ｂａｎ）でした。
ルーマニアは２００５年７月に１００００分の１のデノミを実行しましたが、今回収集したコインのうち１０００レイはデノミ前の通貨です。
収集したバニ（Ｂａｎｉ）の額面は１〜５０Ｂａｎｉしか在りませんが、２００１年の１０００レイは１００００分の１デノミ前のものですから、小額の補助通貨の方が価値が高いわけです。
何れにせよ、今後はユーロ通貨に切り替わって行くので、新バン硬貨の寿命はわずか二年弱しか無かった訳ですね。
１９５６年発行の５バニと１９６０年発行の１５バニはルーマニア人民共和国（1947年-1965年）時代のもの、１９６６年発行の５バニはルーマニア社会主義共和国（1965年-1989年）時代のものです。現在のバニとは国章の意匠が違いますね。
１０００レイの裏面の肖像はコンスタンティン･ブランコヴェアヌ皇子との事ですが詳細な情報は収集中です。
