メキシコは１９９１年６月にインフレを抑えるためにデノミを実施しました。デノミ前の旧ペソと区別するために新ペソの額面には新ペソ（NUEVO PESO）を意味する N$の記号が記されています。
新ペソの硬貨として１，２，５，１０，２０ペソと５，１０，２０，５０センタボが発行されました。
しかし、強烈なインフレのために通貨の価値が下落し、現在では硬貨はほとんど流通していません。
いずれのコインも裏面には蛇をくわえた鷲の図柄がデザインされています。これは、蛇をくわえた鷲がサボテンに留まっている地に都を作れば国が栄えるという古いアステカの神話に由来します。
ペソはバイメタルで作られています。

旧１ペソの人物はメキシコ独立戦争の英雄のJose Morelos y Pavonです。