フィンランドは２０００年にユーロを導入しました。
ユーロ以前の通貨はマルッカ(Markka)　補助通貨はペンニ(Pennia)で、コインとしては１０・５・１マルッカと５０・２０・１０・５・１ペンニが発行されていました。
コインに記されている”SUOMEN TASAVALTA”とはフィンランドの正式国名です。
２０Penniaと１０Penniaの表面の樹はフィンランドの象徴とも言える松です。
５Penniaの表面の握手をしているデザインは、フィンランドの南東部に位置し数度の戦争の後にソ連に割譲されたカレリア（Karelia）地方が、ソ連との友好関係の存続を願ったものです。
このコインの裏面の四つの円を繋げた紋章は聖ハネスの十字と呼ばれ、かつての人々が悪霊を防ぐために家々の壁に描いたシンボルであり、現在では幸福のお守りとして愛されています。

２ユーロのナショナルサイドはクラウドベリーがデザインされています。クラウドベリーはフィンランド産が有名で、永い極北の冬を過ごすための大事な保存食でした。
フィンランドの法律では、「たとえ誰の土地であろうと、野生の花、ベリー、キノコについては、採集したものに所有権が発生する」とか。
１ユーロには国のシンボルであるハクチョウが、すべてのセント貨には国章のライオンが描かれてます。