ブルガリア共和国

通貨単位はレフ(Leb)、補助通貨はストティンキ(Stotinki)です。

１Leb硬貨の裏面の肖像は古代の預言者Ivan Rilski（ca ８７６ − ９４６）で、ブルガリアで最も偉大な修道院の創設者でもあります。

ストティンキ硬貨の表面の１２個の星はEUのシンボルの星を意図しており、ブルガリアは２００７年からEUに加盟しました。
ちなみにEUのシンボルの星の数は加盟国数を示すものではなく、EUの発足当初から決められていました。この星には、「完璧さ」と「充実」の意味があるということです。
それぞれのストティンキ硬貨の裏面の騎馬像は８世紀にマダラ（Madara）という地の岸壁に彫刻された像を模したもので、この彫刻は世界遺産に成っています。

発行年月日が１９６２年の硬貨は、ブルガリアが人民共和国時代のものです。
この時代のブルガリアはソビエト連邦の衛星国ある社会主義国家でしたが、1989年における一連の東欧革命の流れの中でブルガリアでも民主化要求が高まった結果、共産党は一党独裁の放棄を余儀なくされ、民主化されブルガリア共和国へと改称されました。